本日、特に目覚ましはかけずに、起きるに任せておきようと思っていた。が、8時台に電話があった。私はまだ布団の中にいたけれど、娘が私に受話器を持ってきた。母からだった。こうやって電話をかけられるようになったのだから、身体の調子はよいと喜ぶべきだろう。話というのは遺族弔慰金のことであり、母が気になって自分で市役所に電話して確認したらしい。手続きが進んだら連絡をくれると言う、当たり前の返事だったようだ。
それにしてもそんなに早くから市役所は受付をしていたのか。
身体に疲労感が残る。長い睡眠時間をとることができない。
そのまま寝ていても良かったけれど、起きてしまう。居間では家猫のチーコがガラス戸の外を眺めている。食糧が皿にないので補充してあげると、チーコは食べた。
庭に出て庭猫たちに食糧をあげた。その後で2階に行って部屋の猫たちに食糧をあげた。
今日は大学に行くべきかどうかと考えた。今日は家に居てもよい。が、大学に行けば行ったで用はできてしまう。家にいることにした。
本日の用といえば、ある文書の下書きを書くことである。そのことにかかろうとするも、なかなか文章が頭の中で流れない。
昼頃に薬のカワチに買い物に出た。蒸し暑い。
何度も、クラウディオ・アラウが演奏する古い録音のディアベリ変奏曲のCDをかけた。この曲が聴きたかったというより、CDを取り替えるのが面倒だったのだ。
私の頭の中ではいろんなことが整然と整理されてゆくように感じている。しかし現実は私の頭の中ほどには進まない。このまだるっこさに、いくぶん戸惑いを覚える。なぜこれほどに、余計な時間がかかってしまうのか、と考えて嘆息する。