2018/05/17 木曜 シェイクスピア『タイタス・アンドロニカス』
 BBC制作のシェイクスピア戯曲DVDをまた県立図書館から借りてきた.以前だと史劇4部作などを観ていたのでまとめて借りていたが,セットの作品は観終わったので1つだけを借りてきた.『タイタス・アンドロニカス』である.自慢にはならないが,こういう作品があること自体,私は知らなかった.あらすじもむろん知らない.
 その『タイタス・アンドロニカス』を観てみた.が,この作品を観ることを私は人には勧めない.DVDで2時間47分の作品であるが,私は1時間ほど観たところで観るのを止めた.あまりに残酷でむごたらしいからである.少し時間を置いてから続きを観た.正直,しばらくの間,気分が落ち込んだ.
 ストーリーは,ネットで検索すればすぐに出て来る.だから書かない.
 この作品は,シェイクスピアの初期の作品であり,悲劇に属する.復讐悲劇と言うべきか.知名度は低いだろう.ただネットで検索すると,日本でも劇場で上演されており,海外ではアンソニー・ホプキンス主演で映画にもなっている.さすがにシェイクスピアの作品であるから,取り上げられる機会はあるようだ.
 主演のトレヴァー・ピーコックは,このDVDシリーズの常連俳優である.私が観た中でも,『ヘンリー六世』でイングランドの猛将トールボットや,反乱の首謀者ジャック・ケイドを演じていた.適役といえる.最後は殺される皇帝のサターナイナスをやっていたのは,やはり『ヘンリー六世』でエドワード4世(およびその他)などを演じていた,ミュージシャンでもあるブライアン・プロザーロー(Brian Protheroe)である.何となくエドワード四世のノリで皇帝を演じていたような気がする.
 私には判定できないが,演技は立派だったように思う.
 にもかかわらず,こういうむごたらしい劇を喜んで観る人がいるなら,ほとんど変質者ではないか,と思えてならない.
 この劇の時代背景が実際のある時代に設定しているのか,その点は分からない.不思議に思ったのは,主役のタイタス(基本は軍人)は劇の冒頭で皇帝になる機会があり(だがサターナイナスを推挙する),そのサターナイナスを殺して皇帝になるのは,タイタスの長男なのである.確かに一時期,軍人皇帝時代というのが,ローマにはあった.その時代を過ぎると専制君主の時代に入る.イメージしていたのはその頃かな,と思うが,ネットにも解説は出て来ない.

by larghetto7 | 2018-05-17 22:52 | 日記風 | Comments(0)
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