2018/05/10 木曜 DVDで『マルコムX』を観る
 市立図書館で『マルコムX』という映画のDVDを借りてきて,観た.
 いつもは,現住所の市にある県立図書館でDVDを借りるのであるが,たまに市立図書館に行ってみた.DVDとなると,県立図書館にもあまりないけれど,市立図書館にもない.市立図書館の棚に並んだDVDを眺めたが,観たいと思えるものがあまりない.しょーがねぇなぁ,と思っていたら『マルコムX』という題名が目に入った.マルコムXが映画になっていたとは知らなかった.1992年制作で,主演がデンゼル・ワシントンだという.借りてきたのである.

 マルコムXは,私が学生の頃の反体制のアイコンの一人である.当時だと,中身は違うが,チェ・ゲバラの並びかなぁと思う.アメリカの黒人公民権活動家,という括りになると思うが,キング牧師などに比べると急進派である.
 ただ,私の印象では,アメリカの人種問題で活躍した人は,あまり日本では取り上げられていなかったように思う.異論がある人もおられようが,日本には深刻な人種・民族問題がないからだろう.むしろ,アメリカの公民権運動は,その後に反戦運動になってきたところがあり,反戦運動経由でマルコムXも日本に知られるようになったかも知れない.マルコムXは反戦運動はしていないと思うし,反戦運動が盛り上がる頃には既に彼は暗殺されていた.けれど,マルコムXの影響はその死後も強く,人種問題と同じような思想の流れで反戦運動が盛り上がったように思う.
 マルコムXはブラック・モスリムに属する.ボクシングのカシアス・クレイが突如としてモハメッド・アリと称するようになり,子供の頃に私は不思議に思ったものである.アリはマルコムXと親交があり,その影響でモスリムになったという.

 社会運動を背景とした映画だから臭い映画かも知れないと思ったけれど,画面は美しく,商業映画として通用する面白さがある.ストーリーは自伝に基づくが,一部映画用に創作が入っているという.波乱の39年の生涯だった.映画を観るべきなのであらすじは書かない.
 映画に出て来るのは現実であるが,しかし黒人差別はすさまじい.父親は白人に殺されるが警察から自殺にされる.母親は白人にレイプされて生まれたという.KKK団がやってきて窓ガラスを全部割って嫌がらせしたり,家に放火したり,その上親父が殺されるのである.場所はネブラスカにオマハというので,埼大の学生も留学に行くかも知れない所ではないか.
 監督のスパイク・リーが,マルコムの悪仲間の役で出て愛嬌を振りまくのも面白い.
 長生きしていれば晩節を汚したかも知れないが,マルコムXは早死にすることで星になった.そこはゲバラと同じだろう.
 映画の最後のところでネルソン・マンデラがちょいと出てきてマルコムXを讃える.

by larghetto7 | 2018-05-10 21:02 | 日記風 | Comments(0)
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