郷里の駅前
本日、盆の入りである。電車で郷里に行って墓参してきた。
上はその駅前で撮った写真である。前の方に写っているのが青木繁の絵をあしらった碑?である。市内に青木繁が一時的に住んでいたことがあったらしい。
後ろの建物はかつて市がお金を出して駅前に建てたビルである。
どちらもバブルの残滓というべきだろう。
バブル期で土地を買い漁る人が多かった頃、郷里の市では「積極策」に出た。公共投資をして街おこしをしようとしたのである。世間も大学も「文化政策」に踊ったことを思い出してほしい。その実は事前に情報が出回っていて、土地の買い上げを当てにした向きにお金を分配したようなものだった。もともと事業に収益性がないので、バブル崩壊とともにしぼんでいった。
ビルの方は、一時はサティが入っていたのだが、サティが撤退してからはテナントが見出せず、収益が回収できぬままに今を迎えているビルである。地方都市によくあるパタンである。何年か前、このビルが売りに出ているのを知ったが、個人でも買えそうな値段であったにも関わらず、買い手はなかったのだろう。外見はともかく、中はガランとしており、市の分庁舎が入っている程度の利用率である。会津若松駅前にあったサティのビルは今は更地にして駐車場になっているが、こちらは更地にする費用もないのかも知れない。