2011/03/25 金曜
 正直言って福島原発の件はどう考えたらよいのか分からない。
 地震後の事故報道があり、しばらくはマスコミの論調は平静を促すものだった。結果としてそれで良かったと思う。しかしその間、外国メディアの論調は厳しいものだった。本学部の教員に外国から届く連絡も一様に厳しいものだった。あるいは外国は、ヒステリックになっているのか、との観測もあった。しかし今朝の朝日新聞では、堂々と、「レヴェル6」と出ている。当初「4」だったものが、である。日本のマスコミの報道でも、3つに1つは厳しい論調を含むものになった。おおまかにいえば、国内の論調が海外の論調に近付きつつあるように思える。
 役所は基本的に何かを保証はしない。言質を取られるな、が基本である。状況が厳しいと言って後で非難されるのを避けようとする。安全だとも言わない。安全でなかったときの責任を取りたくないからである。その上、誰も今後どうなるかを述べない。結果として、何やら訳の分からぬところで、あれこれと現実の対応だけは迫られている、という印象を受ける。
 安全だと言えない者が、誰かにここに来いと言える訳がない。
 交通がどうなるか、停電がどうなるか。事故の直接的影響は軽微としても、物流は保証されるのか? 安全に水や食料が供給されるのか?
 あくまで一般論であるが、判断できないならできないで、上で判断を促すよう、組織の長が働きかける他はないだろう。
by larghetto7 | 2011-03-25 23:45 | 日記風 | Comments(1)
Commented by かわうら at 2011-03-26 21:43 x
「安全だと言えない者が、誰かにここに来いと言える訳がない」。海外の教員にも、帰国した留学生にも。遅らせるだけですめばいいのだが。
名前
URL
削除用パスワード