3/23 木曜 ブラインド
 この1年半ほどの間に、母の体調が急激に落ち込んだ。要介護度も乱高下している。そのおかげというべきかどうか、今まではほとんど他人事だった介護の制度を直接実感できるようになった。
 たぶん昔だったら、介護を担う役所を作って介護サーヴィスに当たらせたのだろう。しかしこのご時世でそんなことをしてうまく行くとは誰も思わない。今の制度は、介護業者は民間であり、原則自由参入、しかし公共的な資金援助が出ている、という微妙な混合である。確かに、介護を市場に任せたらサーヴィスの過小供給になるに決まっているから、公的援助が出るのは妥当だ。介護業者を自由参入にしてサーヴィスで競争させるのも妥当である。ただ、補助金財政の常として、非効率的な部分を呼び込んでいるはずであるから、どれほど効率的な資源配分が実現するかは微妙なところのような気がする。(ま、大学も同じかな。)また、産業全体が公的補助に依存しているため、(どのレヴェルかはともかく)政府の政策のいかんによっては産業全体が危なくなる可能性もあるように思う。(これも大学と同じだな。笑えねぇ。)
 今はまだしも、団塊の世代がまとまって介護を受けるようになったとき、その負担に下の世代が耐えるかどうか、何がおこるのか、という点は、いくぶん不安を覚えてしまう。
 ただこの間、あちこちの施設をのぞいて、感動をもって眺めたことがある。経営陣がどうかは知らないが、末端で働いてる若い人たちが実にまじめに、責任感を持って働いている、ということである。(ま、これまた大学も同じかな。)近頃の若いのは、などと一括していうべきではないのがよく分かった。

 話は変わって、本日(昨日)届いた過半数代表関連のメールによれば、今度大学が導入しようとしている給与体系では、私のような上の世代は得して、より若い世代は損するようにできているようだ。制度自体は大学の範囲を超えて横並びだろうと想像する。どのような理由でこの傾向が導かれたのかは、まだよく分からない。あるいは、権限を持っている年齢が上の人たちが、自分が得する制度を設計したということか? まさかね。

 24日までに私の予算の残額を使い切らないといけない。法人化すると複数年度での予算執行が可能になる、というのが法人化前のふれこみであった。その点が法人化の、ほとんど唯一のメリットであるように思えた。しかし現実には引き続き、予算は単年度決算である。以前、そんなアホなと私がいうと、騙されるあんたが悪いと同僚から言われた。
 で、今日は予算を使いに昼頃に大学に出向いた。
 本日、大学院研究科の修了式があったようで、院生のS君、U君、それに別のS君を学務で見かけた。3人は実験室に来たので多少話したけれど、私が用で席をたっている間に帰ったようだ。
 ブラインドを掃除して1万2千円くらい使うことになっていた。しかし業者によれば、私の研究室のブラインドは「掃除してもどうにもならない」、と総務のUさんが言う。で、ブラインドを新たに買うと、2スパン分で5万円以内だろうという。でも、建物の改修があるとブラインドの新規購入は無駄になるのでは? と私は考える。しかし「施設課の予測では、向こう3年、改修はないですよ。」 そうか。そういわれるとともかくブラインドを買うか、という気になって購入を頼む。正確な代金は測ってみないと分からないそうだった。測ってもらうと、「5万2千円」という話になった。「いいですか?」といわれたので「いいですよ。」と答えた。答えて後で、「あっ、これって、Low-ball technique じゃん」と気がついた。
 という訳で予算の残額のほとんどはブラインドに変わった。これで改修になったら私はそのブラインドを外して彷徨うぞ。
 で、残った予算を持って生協に行く。私的には、研究室と実験室にあるプリンタのインクを買っておきたい。実験室にあるのはEpsonの普通のカラーインクジェットである。生協に行くと、各色そろったカートリッジはなかったが、注文して伝票だけは先に切ってくれるという。問題は実験室にあるHPのカラープリンタの方である。こちらは4色であるが、調べてもらうと1色のカートリッジが2万円に近いという。なんと、4色買うと8万円、ということはほとんど本体の値段ではありませんか。近年、プリンタの値段が落ちているけれど、インクが高いのね。という訳で、HPのプリンタのカートリッジは買うのを諦めた。
 残金を必要な小物で購入し、生協の閉店時間を30分以上食い込んで、やっと書類を作ってもらった。
 意外と時間がかかったけれど、まあ、これで科研費も校費の予算も、きれいに使った格好である。
 18時近くに帰路につく。大学近くのマルエツによって買い物をし(猫食糧)、そのまま大久保団地の方に行って付近のバス停にいると、幸い、すぐにバスが来た。とはいってもこの時間、路線は違っても道路が混むのは同じだった。
 帰り道、そうか彼岸ということは、日の長さは中間点にあるのか、と気がついた。
 帰宅予定時間を19時15分と踏んでカミさん宛に携帯メールを出したが、実際の帰宅は5分遅れた。私が帰るとそれなりに猫が寄ってくる。
by Larghetto7 | 2006-03-23 00:43 | 日記風