12/21 回文のような水曜
 昨20日のことである。高校生向け公開講座をどうするか、現社専修内部の何人かと立ち話をした。夕方16時からの授業を専攻ごとに1つずつ、毎年「高校生向け講座」として指定する。この授業には高校生が出てもよい、ということである。細かな条件は忘れた。
 この種の授業を毎年、各専攻から1つずつ出す、という方針を作ったのは、実は何年か前の私であった。だから私としても知らぬふりはし難い。
 この講座のために特別の授業をする、ということではない。授業を16時以降の時間帯に持って行くだけである。ただ、授業を16時以降の時間に持って行くと、通常の学生にはとり難くなる。たぶんバイトと重なるということと思う。
 調べてみると、某F先生の授業にこの時間帯の授業があった。そこでF先生に、その授業を高校生指定してよいか、と尋ねた。高校生には絶対難しい、という。その授業というのも概論分類の授業であるから、高校生を受け入れてもよいと思う。そういっては何だが、現実問題として高校生が続けて聴きに来るとは思えない。だから気にしないでよいように思える。
 結局、できれば私にやって欲しい、ということなので、私が引き受けることにした。
 ただ、私の授業は演習を除けば、すべてスケジュールでやっている授業であり、従って16時以降の時間帯に持って行くのはためらう。そこで、別の授業を1つ、作ろうと思う。
 高校生向け、というのは実はどうでもよい。高校生向け公開講座という名目は、全学が始めたことなので付き合っているだけである。そんなことを気にせずに別の授業(講義)を考える、ということだ。
 今の学生に足らない、と感じることは多い。英語力、統計の理解力が平均的に落ちた。プログラミングは授業をできなくなって久しい。
 ただ、それら以上に感じるのは、「モデルではこうね」という話が通じ難くなったことである。そこで、「社会科学の基礎」と銘打って、モデル思考を養う、ということを考えた。Lave & March のテキストがあるとよいけど、あれって、絶版でしょ。何かないか、とも思うけれど、考えられるのは、社会科学の代表的なモデルを解説する、ということのように思う。無差別曲線→ボックス・ダイヤグラム、交換モデル、市場、限界質量モデル、Iannaccone の宗教行動モデル、median voter モデル、…といったところを並べる、という趣向である。
 今までも授業でいろんなことを考えたけれど、まあ、大体は失敗だった。はは。
 実は、非常勤枠がほとんどゼロになる。来年度は、今の学部長が頑張って、カリキュラムの移行期であることを口実に、学長から非常勤枠を引き出した。だから理屈付きで来年度は非常勤枠がもらえる。しかしその後は無しになってゆくだろう。ということは、現代社会専修の場合、特殊講義相当の授業が薄くなる。そこは常勤教員が新たに頑張る以外になくなるように思う。

 さて、本日は割りとよく寝た。起きたときには既に日は高く、よく晴れていた。日が当る限りは暖かい。風邪の症状も軽くなっているように思う。
 猫に食糧をあげた後に今日の授業のプリントを作っておく。近所のスーパーに猫食糧を買いに行った。
 家を出たのは12時を過ぎていた。途中、バスの中で一瞬、寝た。乗り物の中はやけに暖かく、眠気を誘う。
 大学には13時40分頃に着いたと思う。授業の多い水曜にしては、建物内で見かける先生や学生の数が心もち少ない。既に休講になっている授業が多いのか、と思った。授業プリントを1階の印刷室で印刷する。
 7・8が演習で、出席者が案の定少ない。最初に議論のための質問紙への回答を願う。次いで期末レポートについて説明。授業はぼちぼち行う。交渉のところでボックスダイヤグラムの説明をしたかったけれど、時間の都合で省略した。時間通りに終える。
 9・10が院の授業で、院生向けには回帰分析の課題を与えて作業してもらう。この時間、やってきていた4年生とは卒論の話をする。概して、この時期としては悠長な話をしていたように思う。段々と従来の常識は通じなくなっている。この時期にアルバイトをしている4年生が多いのも、以前の常識からは信じがたい。雇う側がバイトへの依存を高めているのも要因だろう。
 アルバイトといえば、2001年度に私が学生の生活調査をしたとき、週当りのアルバイト時間を尋ねる項目を作った。そのときに時間最大のカテゴリーを「週16時間以上」とした。週16時間とは、1日の労働の2日分であるから、それほどバイトをしている学生が滅多にいないと踏んでいた。回答を集計すると、選択度数が最も高かったのが「週16時間以上」だったのである。おかげで平均とバイト時間の推測が出来なかった。本当はどれほどやっているのか、と思う。
 もっともこの点は学生の責ではない。バイトの片手間に授業に出ていても単位が取れてしまうという軟弱な grading system が問題だ。
 その後、演習のテキストの関連部分を1階の印刷室でコピィする。総務のUさんに頼んで資料事務室に置かせてもらった。
 疲れたので帰路についた。バスの中で時計を見たら、まだ19時にはなっていなかった。
 20時過ぎに帰宅した。私が帰るといつものように、猫ドアから大白、小白が出てきた。食糧が欲しいというより、挨拶なのだろう。家猫のチーコは居間のソファーベッドの布団の上で丸くなって寝ていた。
 今日は祖母の命日であることに大学にいて気が付いた。家に戻ってから仏壇に線香をあげた。
by Larghetto7 | 2005-12-21 01:25 | 日記風