10/23 フルヴェンの足音
 なんだかんだと昨日の土曜は休息だったろうと思う。「業務」のことはあまり考えなかったし、仕事全般のことも考えなかった。今、1時半を過ぎ、猫も寝ている。
 しかし土曜で怠けたということは、日曜が大変なのですよ。
 世間の国立大学の7割方は裁量労働制に変わったらしい。埼玉大学は今のところ、まだ変形なんとか労働制でやっている。裁量労働制に変わるとどうなるかはいくつかの大学から情報が入っている。大学によって事情は異なるらしい。埼玉大学でも理系は裁量労働制が良いと言っている。その理由の1つは、裁量労働制になると研究時間が5割以上確保されていることを示せるからだ、という。研究時間が確保されているのは望ましいことに相違ない。しかし現実に私の場合、研究時間は5割などとは程遠い。現実が程遠いのに「5割確保されている」ことにされるのは、納得出来ない。
 5割とはあくまで、労働時間内の5割である。つまり週20時間、ということだ。裏を返すと20時間、研究以外に使ったことを証明すれば、そこから先は雑務を拒否できることにしてもらえれば、裁量労働制も良いかも知れない、と思える。

 猫の喧嘩の声で目を覚ました。家猫のチーコがガラス戸越しに庭にいる猫に吠え掛かっていたようだった。時計を見ると11時だった。疲れて眠かったのだろう。
 よく晴れている。空の色は深い青で、秋らしい。家のベランダでも洗濯物を干している。私は猫の毛布を庭に干した。猫のコロちゃんがキーボードの前に来て私の邪魔をする。
 明日の概説の授業で『12人の怒れる男』の解説をする予定。こういうのもなかなか難しい作業だ。同調、集団意思決定、という線ではあまり解説することはないけれど、法廷心理学に言及することを考える。証言の不確かさが話の中心になるな、と思う。
 午後、カミさんが息子を連れて買い物に出た。私も思い立って買い物に出た。カワチで猫の食糧を買う。固形のフリスキーは近辺の店では1袋520円程度であるけれど、カワチでは320円だったので、貧乏人の本性が出て2個買ってきた。イトーヨーカ堂の新星堂に立ち寄ると、伝説の、フルトヴェングラーの足音付きのベートーヴェン第9(バイロイト)のCDが安売りされていたので買ってしまった。足音が何だと思うかも知れないけれど、マニアには足音のあるなしが重要なのである。ベートーヴェンの第9シンフォニーをかけるのは10年ぶりくらいかも知れない。
 居間のソファーの上に昨日から私の上着が置いてある。その上着の上で昨日から、家猫のチーコが寝ている。私の上着だからよいのか、とりあえず何でもよかったのか、その辺は分からない。
by Larghetto7 | 2005-10-23 02:39 | 日記風