2014/03/01 土曜
 いろいろやるべきことはある。しかしメールを出しても誰からも返事がある訳でもなく、協議したくても何も進まない。考えてみると今日は休日であるから、働かないのは当たり前であった。それでよいのだろう。われわれは週40時間労働で給料をもらっており、夜遅くまで働いている人に残業代が出ているのかどうか、私は知らない。少なくとも私が残業代をもらったことはなく、法令順守のためには働かないのが正しい。
 私はなぜか次期の学部長にまたなることになったが、いまだ、副学部長をはじめ、次期の委員を決めることもできない。決めるためにはいろいろ動かなければならないけれど、その時間がない。まあ、4月が始まる頃に決まればよいなぁ、くらいの所である。

 木曜に国際教養大に訪問させて頂いた。印象深かったのは、同大学の創設以来中心になっている方々が心を合わせて目標に向かっている姿であった。何とか室の真ん中のシマがどうの、といったことでガタガタしている所とはおのずとmoraleが異なる。同大学を訪問した折、例のスーパーグローバルはどうですか、といったことを伺ってみてもよかったかも知れないが、そのような下心に類することを尋ねることには良心的なためらいがあり、一切避けた。まあ、ウチの大学の場合、上から「やれ、あとはお前らが考えろ」と降りるだけ、部局から何かをいってどうなる雰囲気では、数年前からなくなった。だから我々は、目前の業務のために必要なことを伺うことに徹した。それで正解だったと思う。国際教養大には頑張って頂きたいが、ウチの大学がどうなるかは役員の話しであり、私がどうこうと思うことでもない。少なくとも我々はそのような扱いしか受けていない。

 「地域のグローバル化をけん引する大学には支援する」という趣旨の記載が文科省文書に以前から載っていた。この「地域のグローバル化をけん引する大学」が何を意味するか、という点が気になっていた。
 いわゆるスーパーグローバル大学については2種類の枠が想定されている。上位10大学枠はある程度指定席であり、どの大学が入るかは今の段階でほとんどわかる。下位の20大学の「スーパーグローバル」が何を意味するかは、よく分からない面がある。当初、「地域のグローバル化をけん引する大学」になるのかな、と思ったが、どうもそうではなく、教育の質保証、つまりは国際的な認証システムに従うかどうかが大きな要素になるのかも知れない、と今は思う。こうした認証制度は理系で適用しやすいはずであるが、ウチの理系がどうなのか、その点は情報がない。「地域のグローバル化をけん引する大学」は、下位のスーパーグローバル大学の下のランクなのかも知れない。
 「地域のグローバル化をけん引する」ことが具体的に何を意味するであろうか?と思う。第1は、あれ、その、近隣の国立大学がよくやっていることであろうか? 第2に思いつくのは、もうすぐ選定されるスーパーグローバルハイスクールの支援に回ることである。支援に回る大学には申請する高校からとうに申し入れがあったはずであるが、ウチの大学に申し入れがあったかどうかについては不確かな風聞しかなく、高校からもあまり相手にはされなかったように思う。第3に、最近分かったことが、グローバルサイエンスキャンパスとして近隣の高校の理数教育をけん引することである。そのサイエンスキャンパスに「グローバル」が付く由縁が何かは分からない。ウチの理系にそのような仕事ができるのかどうかは、特に情報はない。研究大学を標榜するウチの大学がその方向に関心を示すのかどうかも、面白いところだろう。ただ、スーパーサイエンスハイスクールか何かに相手にしてもらえることが前提なのだと思う。
 
by larghetto7 | 2014-03-01 23:45 | 日記風 | Comments(0)
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