9/26 学務
 先日、教養学部の事務長と話していて見解が合うことがあった。入試要項や在学生向けの案内などの文書の口調が命令口調で、学生を人と思っていないところがある、という点である。学生をお客さんとは思っていない時代の文書がそのまま残っている、こいつはまずかろう、という点である。ただ、文書、規則の数は多く、その文書を直すというのは簡単にできることではない。現実的にはどうしたものかと悩むことになる。

 埼玉大の学生が2ちゃんねるなり他の掲示板に書いているのを見ると、学務係の対応が不親切だ、という不満が結構ある。しかし、学務の窓口の人が学生を人と思っていないかといえば、私の認識では、そうではない。むしろ大学上層部などよりは、学生がお客さんであることを認識しているのである。学生に不満が出る結果になるのにはいくつかの理由があるように思う。
 第1は、学生の目からは分からないけれど、学務係の仕事の負荷が以前とは比べられないほど上がっていることだ。学生の対応は午後4時半で終わると思うが、その後、係長以下、長く残業して仕事を処理する。しかも残業手当は出ない。そもそも人員の削減をすぐに蒙るのは、教員ではなく事務方なのである。埼玉大学の事務職員の数は、一頃と比べて半分くらいと思う。しかもその間、学生や教員は増えている。事務量は学生数、教員数(それに各種入試の数)とともに増えるから、こなす仕事も多くなる。その状況で学生にやさしくするのは難しい。
 第2は、学生様方が渡されている規則類を見ておらずに、学務に質問に来る例が多い、ということがあると私は思う。
 実は学生にしてみれば仕方ないのだ。なにせ規則が分かり難くできている。私も教授会や委員会で何度も問題にしているが、意味不明な文が連なる規則類が多い。しかも、文書の数が多く、ある事項を確認するのに、あちこちの文書を見なければならないようになっている。なぜこうなったか。1つは教員の担当者(規則を作るのは事務ではない)がアホだったことである。また、教員にしろ事務方にしろ、1つことの担当になる期間は短期(1、2年)であるから、時間のかかる根本的な規則の作り変えはせず、その時々で短い文書・案内類を出して終わりにする。その結果、見なければならない規則類が増えて、規則が何なのか、教員の方も分からなくなった。今、ある程度の整理をしている状態といってよい。

 学生へのサーヴィスの責任を担うのは学長以下の管理職である。直接的に学生が苛立つのは学務係に対してかも知れないが、どこに権限があって物事が動いているかを理解して欲しいと思う。苦情があるなら、学生は団体となって学長なり学部長に改善を申し入れるべきである。一定数の学生が申し入れるなら大学は無視することはない。学生(団体)との協議になるだろう。実際、千葉大などではそのような協議で物事がある程度、動いている。
by Larghetto7 | 2005-09-26 00:53 | 日記風