9/18 連休のような
 私が管理するいくつかのサイトのアクセスをチェックすると、昨日辺りからアクセス数が若干落ちている。私が観測しているサイトについて言えば、一般に、休日にはアクセスが落ちる。1つには、大学などの機関の機械でアクセスする人が減るからだろう。
 今回は月曜も休日になるので、アクセスの落ち込みは通常の土日より高いものと思う。そういえば、17日の昼頃を境に、業務のメールも途切れている。連休でみんなどこかに出かけているのかも知れない。
 こういう状態なので、あわててサイトの記載更新をする必要もないかな、と思う。
 学部サイトの管理をしているため、自分のサイトの更新にはなかなか手が回らない。
 
 ニュースを見ていると、民主党の前原新代表が記者会見で「憲法改正で自衛権の明記」を明言したようだ。別の記事によると、前原代表は自民党の防衛族とのつながりも強いらしい。
 朝日新聞がこの新代表にどのように対応するかが見もののように思う。今までは朝日新聞は(ウチも新聞は朝日なのですが)民主党に肩入れした記事を書いていた(もっとも、衆議院選挙の直前には、さすがに民主党への肩入れを諦めたフシがある)。それで、この新代表をどう扱うかは、面白い。気のせいか、朝日のサイトでは前原代表選出に関する記事が少ない。朝日的には検討中なのかも知れない。
 2大政党下では政党間の政策の立場が似てくる。この点は Median voter theory から説明するのが普通であるけれど、別の言い方も出来るかもしれない。前原をはじめとする松下政経塾出身者のような、職業としての政治家志望の人は、極端にいえば活躍できるポストが与えられればどの政党でもよいだろう。しかし自民党のような老舗では、上がつかえていて出世は遅れる。なら、別の、出世できそうな政党に入る、という現象が起こるだろう。本来は政党が一定の政治哲学を持ち、その哲学に共鳴する人をリクルートするものであるけれど、政党はどこでもいいよ、ということになる。そうとすれば、政治家志望の若者は出世できそうな政党に集まる。結果として同じような政治家がどちらの政党にも行くから、似たような政党になるのだろう。
 今回、小泉に見出されて落下傘候補になった多くの元官僚議員は、チャンスの状況によっては民主党で出たかも知れない。老舗の自民党だったのでラッキー、という程度の話のように思う。
 菅元代表の辺りから、民主党にはある種の焦りがあっただろう。細川政権以外では、政権は常に自民党に行っていたことである。ともかく政権を取るという実績を作らないと、人は集められない、どころか離れていってしまう。だから政策を論じるよりも「政権交代」が優先課題になる。民主党の岡田代表のときは、内政から外交まで、小泉政権とは逆の立場をとっていた。中国・韓国に対しては謝罪外交をとる方針を表明したし、小泉が軟弱に対応する北朝鮮に対してはむしろ強硬な立場を表明して見せた。前原の場合は是々非々をうたうから(むしろ憲法問題では自民党と協調するかも知れない)、また違った方針になるのかも知れない。
 前原民主党にチャンスがあるとすれば、民主党が自民党と似たような政策を謳いながら、クリントンのように 'change' と叫ぶことだろう。菅直人は自民党とは異なる政党アイデンティティを作ろうとしたかに見えるけれど、前原戦略の方が政権を取る可能性が高い、と民主党代議士は判断したかも知れない。
by Larghetto7 | 2005-09-18 02:33 | 日記風 | Comments(0)
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