今回の衆議院選挙は展開が面白かった。私的には過去2度のアメリカ大統領選挙(2回ともブッシュが勝った)には興味を覚えてインターネットでニュースを頻繁に眺めていた。2回とも、ともに決め手のない候補者が泥仕合を演じたのだから、そりゃ面白い。それに比べると今までの日本の選挙はつまらなかったけれど、今回の衆議院選挙はまさかの解散で始まっただけに、最初から意外性の連続であったように思う。
何が一番面白かったかというと、まあ、「鈴木宗男」でしょう。
この人、捕まったからにはそれなりのことはしたのだろうけれど、アホの坂田のような顔がなぜか憎めない。なんとなく、役所に利用されただけで放り出さされたようなところに同情を覚える。確か、執拗な田中真紀子攻撃をしていたように思うけれど、たぶん何の地盤もなく、徒手空拳で代議士に成り上がったこの人にとってみれば、生まれながらにアドヴァンテージをもらっている田中真紀子は許せなかったのかも知れない。
それにしてもしぶとい、凄い根性だよな、と思う。小選挙区では通るはずがないのに、比例代表復活という制度の盲点にいち早く着眼した。国民新党などは鈴木宗男のパクリではないかと思う。
エリート、お坊ちゃんの顔が目立った選挙の中で、この古い体質の政治家が懐かしい存在に思えた。
もう一人、愛すべきキャラをあげるとすれば、自民党の武部幹事長だったような気がする。能力がない人のように思えたけれど、意外な活躍を見せた。あの風貌、憎めませんよね。
昨日の睡眠不足のせいか、今日はおきるのが遅かった。実は懸案事項(秋の大学説明会)を処理しないといけないけれど、どうにも判断の決め手がない。
メールを見ると某委員会のメールが何通か来ている。返事を書いていると妙に時間がかかる。やっと返事を送る。
ウチの学部の内部ではいろんな検討を進めている。そうせざるを得ない、ここには書けない事情があるからである。しかしその点を割り引いても、実は何もしないでよいのにいろんなことをしたがる人がいるものだ。誰かが何かの動きを見せると、放っておくのも危ないと思えて、仕方無しに付き合ってしまうことになる。そんなことの連続である。私はここで給料をもらうだけ、その他のことは知らん振りで自分の仕事をする、という境地になれればよいのだろう。
窓の外を眺めると、向かいの家の柿の木に柿が沢山なっているのが目に入る。外は先日の雨の余韻があるものの、空気は乾いてきたような気がする。
衆議院選挙が終わってしまい、楽しみがなくなったような気がする。やはりあれはお祭りだったんでしょうね。