9/8 Median voter
 本日、台風が去った後の気候の常として、朝から快晴、日差しが強く暑い。ただ、こお日差しは秋だなぁ、と思う。天気予報ではこれからどんどん気温が落ちてゆく。9月のこの時点でのこの気温、というのは例年より高いのではないかと思う。

 政治学に Median voter theory とかいうのがあったはずである。2大政党制を仮定し、政策がある次元上で順位づいていて、投票者の政策選好が one-peaked といった前提が成り立つとき(必ずしもそうはならない)、その次元での投票者の人口分布のメディアン近くに両政党の立場が近づく(つまりどちらも似たような「中間的」政策を掲げるようになる)、というモデルである。このモデルはダウンズの定理?といっていたものと同じだと思うけれど、確認はしていない。また、政策次元を多次元にしたときにどうなるか、という風に話が拡張したはずだけれども、その結果はフォローしていない。
 この議論は、投票者の選好が one-peaked でなければどうよ、とか、第3の政党があるとどうよ(私が昔、遊びでシミュレーションをしたときには、第3の政党があると固定的な均衡には至らなかった)、といった問題があるだろう。ただ、結論が現実の2大政党制の状況を直感的に反映しているので、「まあいいか」と評価されているように思う。
 たぶん、小選挙区制という前提が入ると、このモデルはより当てはまりやすくなるだろう。小選挙区制の場合、獲得議席数=f(得票率)の関数が、メディアン辺りで感度が高くなるというか、勾配が急になる。従って、メディアンから逸れることによる議席数のロスが大きくなり、メディアンに収斂しやすくなるだろう。また、同関数から、第3の政党は存在しにくくなる。
 選挙では、政策に違いがないことろで相手との違いを強調しないと、特に野党は勝つ手がかりを持てない。だから一時的にでも選挙の時には違いがあるようにアピールすることになる。あとは、せいぜいスキャンダル勝負になる。直感的なアメリカ的現実ですね。アメリカの政策分析に出ているように、就任してしまうと大統領は立場が「複雑」になる。日本の政党も、2大政党制になるとすれば、結果として生じる政策は、ラベルが違うだけで中身は同じよ、ということのように思う。
 それが悪いという話ではない。民主主義制度の必然的な、予期せざる結果である。
 実際は蓋を開けないと分からないけれど、今回の衆議院選挙では、「民主党が若干負ける」という予測が強い。ただ、そうなったとしても岡田執行部が悪いわけではない。私の考えでは、前回の選挙で民主党はやや勝ち過ぎた。確率的な regression からすると、失敗がなくても民主党は若干負けることになる。
 仮に民主党が大きく負けると、結果として小泉総理の立場は弱まるだろう。以前のように、自民党内の派閥が政党のように機能するからである。自民+公明の議席がギリギリのときにあるときが、小泉総理の立場が max になるように思う。
 
by Larghetto7 | 2005-09-08 12:57 | 日記風