8月1日の入門の期末試験では、見回りの者から「カンニングの疑いがある」との報告があった。その答案(5人分)には印を付けておいた。答案を採点していて、問題の答案に行き当たった。さてどんな答案か?
採点してすぐに思った。
―― (カンニングしたのに)でっ、できてねぇ
結局、出来ていない者同士でカンニングしたようである。
学則上、カンニングは処分の対象になる。しかし処分にまで持ち込むには手続きが面倒なのである。ただ、処分はしないまでも、教員の判断で答案を0点にはできる。
今回の場合、特に何もしないでよいか、と思った。