個人的意見 → 続々・小役人大学
本日、福島原発問題の収束の日程が東電から出るというニュースが事前に流れていた。どんな日程が公表されるかと、注目していた。
少し前から、収束までに「数か月」という表現が政府筋からニュースとして流れていた。その「数か月」が「2~3カ月」なのか「5~6カ月」なのかが分からなかった。それくらいの月日は経ってしまえばそれまでであるが、大学を含め、各機関・団体、というより日本全体に与える影響の差は大きい。何よりも自宅からの避難を余儀なくされている方々にとっては重要だろう。
テレビで東電の会見なるものを観たけれど、よく分からなかった。ネットのニュースを観ると、サイトによってニュアンスが異なる。ステップ1とステップ2を分けているけれど、「一応の解決」と呼べるのはどちらなのか?
何時間か立つうちに、ステップ2の方が「一応の解決」を指すような、内外のニュースサイトの論調であることに気がついた。ということは、一応の解決に6~9カ月、ということである。
正直、長いな、と思った。この期間の長さによって生じる様々な影響のことをまず考えた。大丈夫なのか? そんなに長くて?
段々と失望感を味わうようになった。その、一応の解決までに、放出される放射線量は、チェルノブイリとどっちなのか?
情報が明らかになるごとに、実は大変なことだと分かる。そんなことの連続である。
奇妙なものだな、と思う。今回の震災につき、私の頭を占めている大きな問題はほとんど原発の問題である。この問題は、災害と被害がまだ継続している。しかし、今、私の職場で対応しているのは、主として、電力不足がどうの、という話である。電力など、なければスイッチを切ればよいだけのことである。一番頭を占めている問題を、あたかも無いかの如く扱わざるを得ないこの構造に、何とも奇異な感想を抱いてしまう。